WORKING DEAD

1988生まれのSE、ITアドバイザリー。各種勉強会に参加した所感や最近の経済・ITトピックに関わる想いを綴ります。deader than deadな世の中に幸あれと願っています。

論理的であることは常に正しいのか

感情的な意見を無下にすべきでもないと思います。

 

ビジネスパーソンとして、入社後にやたら言われるフレーズのうちに「結論から話せ」「(話の途中で)結論は?」「話がそれている」等があるかと思います。

 

いわゆる”ロジカルシンキング”に繋がる話であるかと思っています。

 

勿論、生来そういった能力に長けている方、学生時代のプレゼンテーションやディスカッションで能力を培った方などには無縁の言葉かもしれません。

 

私のように、アルバイトに明け暮れ、そのお金で日々無為にお酒を飲み散らかす、半フリーターのような大学時代を過ごした方の中には共感できる方も多いのではないかと想像します。加えて私自身は自他共に認める非常に感情的な人間であり、ロジックよりもストーリー、なんて思っている人間でした。

 

さて、クライアントへのプレゼンテーションではそんなことも言っていられないですね。分かりやすい話の構成に論理性は重要です。この点に今でも苦心している私が、前半では今までの経験と勉強の内容を棚卸ししようと思います。後半ではあながち感情も間違っていないんだぜ、という参考記事をもって自己肯定をします。

 

<1.ロジカルシンキングフレームワーク>(本・勉強会)

 

本は机の手元に置いて、プレゼンテーション資料、ドキュメント資料の作成、何か目標設定の機会、転職時の思考整理に使えば良いと思います。

 

また、PREPに始まり、MECEだとかロジックツリーであるとか、やたらフレームワークが存在しますが、自分で適当にトライアンドエラーして、しっくりくるものを自分好みにカスタマイズして適用する方が現実的であると思います。とりあえず日常で使ってみる、もしくは観点を覚えておくくらいでも、少しは役に立つものかと。個人的な経験では、結論が不明瞭な点、冗長な話の構成は改善できてきていると実感しています。

 

勉強会に関して。数カ月前に都内で「ロジカルに話す能力を鍛える」という主旨の勉強会に参加してきました。

 

残念ながら私は90分間でMECEを意識した顧客への提案は難しすぎました。こちらはコンテンツ自体、マッチングという点で満足度はピンキリなのでしょう。私が参加したものはレベルに沿った内容(ロジカルシンキングに困っている人が時間内にできる内容)ではなく、元コンサルのベンチャー企業の講師が練習台に使っているというように見えなくもありませんでした。

 

ただ、短い時間でアウトプットを求められるという環境は貴重でした。後腐れもないですしね。

 

<2.実際に人を観察して>(日常業務)

私は4年間システムインテグレーターに在籍し、転職して現在は主にIT関連のプロジェクトアドバイザリーに従事しています。

 

どちらの環境もクライアントへの分かりやすい説明力が必須です。

 

「論理的」という観点で、クライアント、同僚を観察して思ったのは…

 

…「論理的」な方が分かりやすい。いや、必須である。というシンプルな結論です。というか、自分自身からしても初めに結論を言われないと話の途中で心が離れ、眠気がやってきます。簡潔明瞭であることは人にメッセージを届ける上で非常に重要であると感じました。

 

論理的な説明力は、有った方が良いというより、無ければダメであると感じた次第です。

 

<3.こんな考え方も有った>(参考記事)

  

wired.jp

 

数年前のWIREDの記事なのですが、とても興味深いのでご一読をオススメします。

 

論理的な説明が得意な方、「論破」が得意と自負している人に考えてもらいたいことがあります。感情的で声が大きい人間に対して論破する隙がないことに対して、単に相手を敬遠したり、自分の材料(知識)の不足を嘆いたりせず、貴方が間違っていることも選択肢に入れて欲しいのです。また、思いつきで出た発言を「根拠は?」と問い詰めて周りを萎縮させるのは辞めて下さい。

 

後者で挙げたタイプは優秀なリーダー、マネージャーにも多いと感じますが、それゆえにチームを萎縮させることも多いのです。クライアントへの説明責任のためには、確かに論理的な構成を確認しなければなりません。それが即座に出来ないからといって感情から来る言動を切り捨てるのはもったいないです。

 

 「感情が理性に優ることもある」

 

私怨からくる主張に見えるかもしれませんが、これを考慮しておけば、個人としても集団としてもアイデアは広がるのではないでしょうか。